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皆様、こんにちは。
今週も好評につき、ヘイバ関連の話題です。
私事では御座いますが、7月7日にヘイ・タヒチのグループでヘイバ出場を致しましたので、この日に到るまでの過程、ヘイバ当日の雰囲気をご紹介致します。
ヘイタヒチのグループは1月末にダンサーオーディションを行い、ここで選出されたタヒチアンダンサーはこれからの練習に参加する事ができ、本番のヘイバ祭りにも出場することが出来ます。
衣裳は手作りで貝殻のひとつひとつが手縫い。 妥協は許されず、裏の糸の見え方までみんな同じでなければなりません。
本番に近い日に衣裳を着て練習をするときも、少しでも待ち時間があればみんな衣裳を作ります。
タヒチは材料が届くのがギリギリなので、間際の間際まで作業をしないと間に合いません。 |
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葉っぱをつけて踊ると衣裳がどのように見えるのかを確認しながら、本番に備えます。
生花の衣裳は生なので、前日、前々日に用意をしなければなりません。
本番の前々日は3時間睡眠を取り、前日は一睡もできず、当日の午後にやっと仕上げました。
その後すぐにメイクを行ったところ、あまりにも疲労困憊のためにメイクしている最中に寝落ちしてしまい、メイクアップアーティストに心配されるほど…。
そのあと、集合時間まで約2時間あったので少し休もうと思ったところに衣裳に付ける花を変更するようにとの連絡が入り、急いで花をかき集めて付け替えをし、まだ作り終えていない小物を編み終え、会場に向かいました。 |
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会場に到着すると、同じグループのダンサーから初めて見る布を駐車場で渡され、あのダンスを踊る時はパレオをの上にこれを巻いて出るとの伝達が指導者のティアレから入ったと布を受け取りました。
詳細は彼女から説明があるとの事でしたが、説明はなく本番をむかえました。
この布を巻く時が来た際に下のパレオを脱ぐダンサー。パレオを着たまま布をつけていたダンサーが、「下のパレオ脱ぐの?」と彼女に質問すると、「脱ぐ」との答え。
この時の会話と行動約2秒。 そのあとすぐに檀上にあがる事になります。
着替えている途中にネックレスに付いている黒蝶貝の母貝を踏んでしまい、真っ二つに割れるハプニング。
衣裳担当の方に接着剤を持っていないか訊いてましたが、もちろん接着剤なんて持っていません。
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その時、友達が別の衣裳で、「ここは両面テープで付けているの」と話していたのを思い出し、彼女に来たら両面テープとハサミは持って来ているとのことだったので、急いでテープを切って貝を補強しました。
最後の衣裳ではモレ―と頭の飾りが踊っている途中で落ちそうになるというハプニングが起き、片方の手で帽子を押さえ、片方の手でスカートを押さえましたが、これではどちらも落ちてしまう。
一瞬にして帽子を諦めることにしてスカート部分を瞬時に直します。
衣裳に手を触れると減点になりますので、この場合は落とした方が得点的には良い。
事実、過去にブラが取れたダンサーやスカートが取れてそのまま下着で踊ったダンサーもいるそうです。 |
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この時の私の気持ちは、臀部が見えてしまったという恥ずかしさよりも、衣装をギリギリまで手伝ってくれたみんなの想い、これまで一緒に難百時間も練習し頑張ってきたチームのみんな、何よりこの日のためにかなりの時間と労力を費やしてきた指導者ティアレに対して、本当に申し訳ない気持ちになりました。
ティアレはこのたった1日の公演のために、1年半という時間をかけ構想を練り、ダンサーたちを指導し、声を嗄らしながら先頭に立ち、みんなを引っ張ってきました。
衣裳担当者は全ての衣裳のベースを約1500人分製作し、ダンサーの家族や友人たちは夜な夜なダンサーと一緒に一生作りの手伝いをしてくれました。
こんなに沢山の人の想いや、力や労力、汗と涙が詰まったヘイバ祭りを観覧する機会があれば、是非会場で体感してみて下さい。 |
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